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休みの日も地元でゆっくり。西宮の週末の過ごし方を紹介します。

こうすけの にしのみや・おもてなしストーリー

「普段なかなか会えない親族や友人など大切な人が西宮に来たとき、皆さんならどこを案内し、何を紹介しますか?」


 西宮市では現在観光事業の見直しに取り組んでいるそうで、市民からのアイデアを募集すべく「にしのみや・おもてなしストーリー創造ワークショップ」が8月2日に開催されました。そこで参加者同士のディスカッションが行われ、各々おもてなしストーリーを策定しました。そのストーリーは次回のワークショップ開催日である9月13日までに実際に実行して、発表することになっております。
 そのワークショップに参加した私こうすけは、高校生以来約20年振りの夏休みの宿題を背負う運命になったのでありました。


 ということで、8月も終わりを迎えようとするギリギリになって宿題に取り組みます。このあたりの動きの鈍さは学童時代とちっとも変りはありません。


 さて、まずはおもてなしする人を探してお願いしなければいけません。あれこれ思案した結果、昔ドイツ語を教えてもらったセバちゃん(仮名:ドイツ人《ご主人は日本人》:大阪市在住)に宿題の協力をお願いをします。セバちゃんは友人のキリちゃん(仮名:日本人:加古川市在住)を連れてきてもいいかと尋ねますが勿論問題なし。むしろ大歓迎であります。とはいえ、日独の美女二人と市内をうろうろして人に見られては気まずいので、義弟であるワタナベさん(仮名:日本人:西宮市在住)も一緒に行こうとお誘いしました。

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まずは阪急西宮ガーデンズ内のカフェに。



 集合場所は阪急西宮北口駅のコンコースの時計下。セバちゃんとはお久しぶり、キリちゃんとは初めましての挨拶で1日西宮ツアーのはじまりです。

 セバちゃん      「実は朝食がまだなので、どこか気軽なカフェに行きたいなぁ。」

 ということでまずは阪急西宮ガーデンスに向かいます。入口からすぐにカフェを発見。まず私が入ることのないタイプの店ですが、おもてなしですので恥ずかしさは捨てましょう。

 こうすけ       「もうすぐ義弟が来るけど、彼は私と違って背が高くて、顔は俳優の渡辺謙に似てるんよ。一回街で間違えられたことがあるらしい。」

 セバちゃん・キリちゃん 「ワーォ!!」(←これが彼の仮名の根拠)

 こうすけ        「ちなみに私は渡辺謙に間違われたことないけどね。」

 セバちゃん・キリちゃん 「、、、、、、、、、、、。」

 返事に困るコメントはおもてなしに必要ありません。


 まもなくワタナベさん登場。みんな揃ってスカイガーデンスに向かいます。本日は「スノーガーデン」というイベントが行われており、雪だるまや雪の広場でチビッ子達がワイワイガヤガヤ愉しそうです。

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スノーガーデンではチビッ子達が大喜び。



 しばらくするとなんと宮っ子お馴染みのみやたんが登場。チビッ子達は大興奮。しかし、ドイツ人にとってこのゆるキャラというものはよく分からない世界のようです。

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みやたん登場にチビッ子達は大興奮。



 みやたんが舞台に上がるタイミングで人工降雪マシーンからの降雪タイムです。チラチラ舞い落ちる雪を想像していたのですが、上から雪の塊を投げつけられるような感じで、周囲からは悲鳴が響き、泣き出すチビッ子もちらほら。

 セバちゃん        「鳥のフンみたい!」

 それでもセバちゃんもキリちゃんもキャキャと楽しそうです。ワタナベさんは目に直撃しコンタクトレンズが外れたようで戦線離脱です。降雪タイムが終わる頃、次の行動のため西宮北口のバス停に向かいます。阪急西宮ガーデンズ内を移動していると。

 キリちゃん        「いい雰囲気のお店がいっぱいで1日ここに居ても飽きないですね。」

 これにはセバちゃんも同意。でもねぇ、それじゃ9月13日の第二回ワークショップで報告することがなくなっちゃう訳ですよ。解散したらもう一度おいでなさいということで、阪急バスに乗車です。

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まずは阪急バスで移動です。


 甲東園ゆきのバスに乗ったのですが、下車したのは廣田神社前。ここで鷲林寺東回りの阪神バスに乗り継ぎです。バス停からは甲山が遠望でき、また近くに廣田神社の鳥居が目に入ります。廣田神社は別に予定になかったのですが、次のバスまで時間が少しあるのでほんのちょっとの参拝です。ご存知の通り廣田神社は格式の高い神社ですが、神社の格について説明しようとしても私のドイツ語は「ミュンヘンまでの往復切符はいくらですか?」といったつたないレベルのもので、そういうことは英語の通訳案内士の国家資格を有するキリちゃんにお任せです。
 短い参拝を終えバス停に戻ると阪神バスがやってきます。

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阪神バスに乗り継ぎ。遠くに甲山が見えます。



 びっくりするような坂道を登ると甲山大師前に到着です。そこには甲山大師こと神呪寺があるのですが、神を呪うというお寺の名前はセバちゃんを怯えさせます。そんな心配いらないよと本堂への石段を昇っていきます。

 まだまだ石段は続きます。ゼーゼーいいながら昇っていきます。

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石段を一段一段昇っていきます。



 まっさきに向かったのは展望台です。本日は曇り空で空気が霞んでいるせいで生駒の山なみまで望むことはできませんが、大阪市内の高層ビル群は一望でき、もちろんその中にはあべのハルカスも一際高く存在しています。この展望をしばらくボーッと眺めた後は、釣鐘を一人ずつ撞きます。案外愉しんでおられます。

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神呪寺の展望台から大阪市方面を望む。



 石段を下り次に向かったのは門前のお茶屋さん。このお茶屋さんは昨年11月の「こうすけの 甲山山麓紀行」で訪ねたお店で決してオシャレとはいえないお店ですが、こういう古風な雰囲気も旅の思い出となるでしょう。4人揃ってきつねうどんを注文です。

 ここの女将さんがとても親切な人で、うどんをすすりながら神呪寺の名前の由来を尋ねてみますと、インドのお経の音を漢字で無理にあてはめたものでしょうとのこと。これを聞いてセバちゃんは安心しました。セバちゃんもキリちゃんもワタナベさんもこのお茶屋さんが気に入ったようです。最後に女将さんと記念撮影をします。

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4人揃ってきつねうどんをすすります。



 食後は軽い運動をしましょうという計画でして、ここからミニハイキングです。北山貯水池のほとりを歩いていると甲山をはじめ大平山、樫ケ峰、観音山などに囲まれ気持ちのいいものです。

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身近な山々に囲まれ北山貯水池を歩きます。



 北山貯水池の後は北山公園内の遊歩道へ。遊歩道といえども普段山歩きに慣れていない人には鬱蒼とした山道なのかもしれません。そんな道ですがワイワイガヤガヤ話しながら歩いていると愉しいものです。

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北山公園内の遊歩道?山道?



 ゆっくりミニハイキングを小一時間満喫した頃、北山緑化植物園に到着です。植物園は花のシーズンを外しているせいか人影も少ないので、半ば貸切状態です。芝生の広場でピクニックなんて気持ちいいだろうなぁとの感想が聞かれます。

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こじんまりしているけれど身近で素敵な北山緑化植物園。



 植物園内にある北山山荘はそれこそ公式な西宮市のおもてなし施設で、原則土曜日曜は一般に公開されています。そこでは美しい日本庭園が訪ねる人の心を癒します。また水琴窟があって涼しげな水の響きも耳を傾ける人の心を癒します。

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心癒される北山山荘の日本庭園。



 北山緑化植物園に滞在したのは30分弱。どうしてもっとゆっくりできないかと申しますと柏堂町発のバスの時間が迫っているからです。阪急夙川ゆきの阪急バスに乗り込みます。
 さて一般的な大人なら喫茶店でコーヒーでも飲みたい時間帯でしょう。苦楽園口でバスを降りてバス停近くの喫茶店に入ります。この時間帯でもコーヒーを飲みたいなどと思わない一般的でない私こうすけ、この一帯はいわばホームグラウンドなのですが喫茶店に入ることなどまずなく、ある意味新鮮な思いです。その頃、パートを終えたばかりの家内殿が喫茶店にて合流しました。

 セバちゃん       「日本ではなかなか美味しいパンに出会えないの。日本人に合うように作られているんだろうけど。」

 家内殿         「この辺りおいしいパン屋さんがいくつかあるわよ。」


 朝ごはんにパンがでたら一日中チカラがでないと信じ切っている私こうすけ、喫茶店以上にパン屋さんにご縁がありません。しかし、今日はおもてなしストーリーの実践、みんなと一緒にパン屋さん巡りに向かいます。その中の一軒のお店でセバちゃんもキリちゃんもパンを購入、そして何を触発されたのか家内殿も絶対に私がパンを食べないことを知っていながらパンを購入しております。

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苦楽園一帯のパン屋さん巡りというおもてなし。



 予定の解散時刻が近づいてきたので苦楽園口に向かいます。駅東の夙川の堤は松と桜の緑が続きます。これが春になると見事な桜並木となるはずで。

 キリちゃん       「さぞかしきれいでしょうね。」

 えぇ、開いた口がふさがらないほど美しいですよ。是非、春になったらおいでくださいませ。ここで本日の1日ツアーは終了です。甲陽線の3両編成の電車に乗ったセバちゃんとキリちゃんはこの後阪急西宮ガーデンズに向かうのでしょうか。

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深き緑の夙川堤より甲山を望む。



 本日の1日ツアー、おもてなしストーリーについて感想を求めたところ、概ね良好で、気軽なハイキングとショッピングが1日のうちで楽しめる。お茶屋さんの女将さんとのふれあいが素敵だった。公共交通機関を使っての移動が愉しかった。との声をいただきました。

 8月2日の第1回ワークショップの際、市長から西宮の観光を京都、鎌倉といった観光都市と同じ尺度で見てはいけないとの話がありました。なるほど、西宮はたしかに観光都市とは言い難く、間違いなく住宅都市です。ただその住宅都市としてのレベルは高いはずです。西宮にとってのおもてなしとはそんな西宮市民の(きっと憧れられていると思われる)暮らしを一時的に愉しんでもらうことにあるのでは思った次第です。このあたりのポイントをレポートにまとめて9月13日の第2回ワークショップに参加したいものです。

 ということでレポート作成は9月に持ち越しになってしまいました。本は読んだが、感想文はまだ書けていませんといったところでしょうか。夏休みの宿題を8月できれいに終えることができない状況は、約20年前とちっとも変りはありません。



西宮での上質な暮らしをエンジョイしたいキミは、是非西宮での就職を考えてみよう。
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by nishinomiyacci | 2015-09-01 22:10