こうすけの 上ヶ原早春賦
こんにちは。こうすけです。
越木岩神社への参道は桜並木になっております。まだまだつぼみは固いのですが、もうすぐ花を咲かせるのかと思うとそれが待ち遠しくなってきます。桜が咲くのは繰り返される時の移ろいによるもの。それは日常の生活に歓びをもたらします。

早く桜が咲きますように。
神社の東側の道を進み県道に出たところに夙川上流にかかる銀水橋があります。その橋を渡ると夙川の本流とは別に小さな用水路を発見しました。おそらく夙川の左岸への農業用水でしょう。昔は水を引き上げるポンプなんてものは存在しなかったので、水を分けるためには高い所に取水口を作って引くしかなかったのでしょう。
用水に沿って歩いて行くと水路は民家の間を縫うように進んで行きます。昔は田んぼが広がっていたのでしょうが、今では宅地化しており、水路だけが昔の面影を残しているのでしょうか。

銀水橋あたりから用水が引かれています。
さらに東に進み階段を下ると阪急甲陽園駅です。駅前の道はバスをはじめ多くの車が行き交います。有名洋菓子店は本日も繁盛しており、専用駐車場には誘導員が2名もおります。さらに進むと門の閉ざされた旅館があります。あれあれいつの間に閉店したんだろう?昔は甲陽園には「播半(はりはん)」や「つるや」といった高級料亭も多くあったのに、今ではマンションになってしまいました。
景気がいいのはケーキ屋さんだけかと、そんなしょうもない駄洒落はさておき、田畑は住宅地に、料亭や旅館はマンションに、この時の移ろいは繰り返されることはないものでしょう。いわば一方通行の時の移ろいです。

変化の著しい甲陽園一帯。
大師道の交差点を右に曲がります。この道は車は北行き一方通行なのですが、徒歩の私は堂々と南へ歩きます。まもなく新甲陽口の六差路に出ます。ここから上ヶ原方面に向かうのですが、うんざりするような光景が目に入ります。
なんじゃ、あの階段は、、、、。車がうらやましぃ~!!

車がうらやましぃ~!!
横を労なく走っていく車を横目に階段を登るのですが、それはそれでいいことがありまして、ウグイスが目の前をスーッと飛んで木の枝にとまります。写真に収めようとしても落ち着きがなくなかなか上手く収まりません。
こうすけ 「お~い。ウグイスよ。せめてホーホケキョと鳴いておくれ。」
願いは伝わらずウグイスは鳴きません。
「早春賦」 作詞 吉丸一昌
春は名のみの 風の寒さや
谷の鶯 歌は思えど
時にあらずと 声も立てず
時にあらずと 声も立てず (1番)
そうかそうか。時にあらずね。時にあらず。
ところがです。あとで調べてみましたら、実は薄い緑のウグイス色の鳥はウグイスでなくてメジロ。ウグイスは鶯茶という色のようで、私が見たのはメジロかもしれません。そりゃ、ホーホケキョと鳴けと言っても鳴かない訳です。だいたいウグイス色なんて色の名前つけるから混乱するのよ。

上ヶ原用水路に沿って進みます。
メジロに出会った階段を登りきると上ヶ原台地です。車の往来の多い道を避けて山沿いの上ヶ原用水路沿いの道を歩きます。上ヶ原に新田が開発された折、仁川上流の大井滝から水を引いてきたのでした。銀水橋で見たのと同じような性質のものです。チョロチョロと流れる水の音を聞きながら歩いておりますと、水を引いた昔の人の苦労が偲ばれます。
その水の音も次第に運動部の学生の掛け声に消されていきます。用水路は関西学院のキャンパスのすぐ近くを流れております。
神戸市水道局の上ヶ原浄水場の横を通り過ぎ、さらに用水路に沿って歩いていきますと、上ヶ原、門戸、神呪へ水を分ける分水樋に至ります。

上ヶ原用水路の案内。
稲作には水は不可欠で、できることなら我が村に多くの水を引っ張りたいところでしょうが、そこは話し合いにより水を堰き止めた石堤の切り込みの長さで3村への分水率が決められたそうです。話し合いによる解決。それは尊いことで、この分水樋に人間の美しさを感じます。

話し合いにより3村に水を分けた分水樋
さて、水の流れる音を聞き続けたせいか急に便意を催してしまいました。しかも大きな方。ここは全くの部外者ですが関西学院のおトイレを拝借致しましょう。きっと Mastery for Service の精神でお許しくださるでしょう。ということでキャンパスに。
モジモジしながらキャンパス内を歩くもののどこにトイレがあるのかさっぱり分かりません。う~っ、助けてくれ~!!そんな中とある校舎では学生向けに「社会人のリアルを知ろう」という催し物があるようです。おいおい、学生諸君、我輩のリアルな催し物にも関心を持ってくれないか!トイレはどこか教えてくれ!

目の前の社会人のリアルを知ってほしい。
全くの部外者で学生にトイレの場所を聞く勇気もなく困り果てた私の目に入ったのは非常通報装置。Emergencyを宣言するに値するレベルなれど、もう少し我慢だ。時にあらずと声も立てず、非常電話を見送ります。

非常事態宣言をすべきか否か
有名な芝生の広場では学生さんや近所の子供達が各々愉しい時間を過ごしております。いいなぁ。便意を催していない人間ってなんて幸せそうなんだろう。広場の人達に羨望の眼差しを送ります。
どこだトイレは!?私、法学部(もちろん他大学なんだけど)だったから法学部の校舎を探そうか、いや神学部の方がその点寛容に迎え入れてくれるかもしれない。などとモジモジしながら歩いていると正門から外に出てしまいました。

広場の人達がうらやましい。
正門の前にはコンビニがあるのですが、そこには「当店にトイレはございません」の悲劇的な文言が。その先に別のコンビニが見えたのでそこに最後の望みを託します。それでもってそのコンビニのロゴマークが牛乳缶のデザイン!自動的に脳内で牛乳を飲む行為がイメージされてしまいます。もうだめだ!!
こうすけ 「ト、ト、トイレ貸してぇ~」
コンビニ店員 「どうぞぉ」
セーフ!!神様は微笑みました。
一糞の恩義を感じ、おにぎりとお茶を購入。レジで支払いを済ませると
コンビニ店員 「またお越しください。」
ちょっぴり恥ずかしく下を向いてお店を出るこうすけさんでありました。
関西学院の近くには甲東公民館があり、その梅林ではちょうど梅の花が見ごろ。梅の花を見ながらおにぎりを食べようと公民館に向かいます。

紅梅、白梅が見事に咲き競います。
梅林の中は多くの観梅客で賑わっています。桜の花見客と違ってみなさん静かに梅を観賞中、どんちゃん騒ぎなんてどこでも行われておらず、みなさん酒ではなく梅の香りに酔っているようです。周囲に物を食べている人もおらず、私も遠慮しておにぎりは家に持って帰ることにしましょう。
梅には梅の良さあり、桜には桜の良さあり。
公民館から関西学院にかけても桜並木があります。桜が咲くのは繰り返される時の移ろいによるもの。一方学生時代というかけがえのない時は繰り返されることのない一方通行のようなものです。繰り返される時の移ろいと一方通行の時の移ろいが交わる瞬間に時は美しく輝きを増します。
「早春賦」 作詞 吉丸一昌
春と聞かねば 知らでありしを
聞けば急かるる 胸の思いを
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの この頃か (3番)
単に春が来たから桜が待ち遠しいなぁと思っている私のようなオッサンと違い、これからはじまる学生生活に夢を持っている学生さんはどんな思いでこの関学の桜並木が花咲く光景を待っているのでしょうか。
きっとこの上なく美しい桜が咲くのでしょう。

美しい桜が咲きますように。
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越木岩神社への参道は桜並木になっております。まだまだつぼみは固いのですが、もうすぐ花を咲かせるのかと思うとそれが待ち遠しくなってきます。桜が咲くのは繰り返される時の移ろいによるもの。それは日常の生活に歓びをもたらします。

早く桜が咲きますように。
神社の東側の道を進み県道に出たところに夙川上流にかかる銀水橋があります。その橋を渡ると夙川の本流とは別に小さな用水路を発見しました。おそらく夙川の左岸への農業用水でしょう。昔は水を引き上げるポンプなんてものは存在しなかったので、水を分けるためには高い所に取水口を作って引くしかなかったのでしょう。
用水に沿って歩いて行くと水路は民家の間を縫うように進んで行きます。昔は田んぼが広がっていたのでしょうが、今では宅地化しており、水路だけが昔の面影を残しているのでしょうか。

銀水橋あたりから用水が引かれています。
さらに東に進み階段を下ると阪急甲陽園駅です。駅前の道はバスをはじめ多くの車が行き交います。有名洋菓子店は本日も繁盛しており、専用駐車場には誘導員が2名もおります。さらに進むと門の閉ざされた旅館があります。あれあれいつの間に閉店したんだろう?昔は甲陽園には「播半(はりはん)」や「つるや」といった高級料亭も多くあったのに、今ではマンションになってしまいました。
景気がいいのはケーキ屋さんだけかと、そんなしょうもない駄洒落はさておき、田畑は住宅地に、料亭や旅館はマンションに、この時の移ろいは繰り返されることはないものでしょう。いわば一方通行の時の移ろいです。

変化の著しい甲陽園一帯。
大師道の交差点を右に曲がります。この道は車は北行き一方通行なのですが、徒歩の私は堂々と南へ歩きます。まもなく新甲陽口の六差路に出ます。ここから上ヶ原方面に向かうのですが、うんざりするような光景が目に入ります。
なんじゃ、あの階段は、、、、。車がうらやましぃ~!!

車がうらやましぃ~!!
横を労なく走っていく車を横目に階段を登るのですが、それはそれでいいことがありまして、ウグイスが目の前をスーッと飛んで木の枝にとまります。写真に収めようとしても落ち着きがなくなかなか上手く収まりません。
こうすけ 「お~い。ウグイスよ。せめてホーホケキョと鳴いておくれ。」
願いは伝わらずウグイスは鳴きません。
「早春賦」 作詞 吉丸一昌
春は名のみの 風の寒さや
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時にあらずと 声も立てず
時にあらずと 声も立てず (1番)
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ところがです。あとで調べてみましたら、実は薄い緑のウグイス色の鳥はウグイスでなくてメジロ。ウグイスは鶯茶という色のようで、私が見たのはメジロかもしれません。そりゃ、ホーホケキョと鳴けと言っても鳴かない訳です。だいたいウグイス色なんて色の名前つけるから混乱するのよ。

上ヶ原用水路に沿って進みます。
メジロに出会った階段を登りきると上ヶ原台地です。車の往来の多い道を避けて山沿いの上ヶ原用水路沿いの道を歩きます。上ヶ原に新田が開発された折、仁川上流の大井滝から水を引いてきたのでした。銀水橋で見たのと同じような性質のものです。チョロチョロと流れる水の音を聞きながら歩いておりますと、水を引いた昔の人の苦労が偲ばれます。
その水の音も次第に運動部の学生の掛け声に消されていきます。用水路は関西学院のキャンパスのすぐ近くを流れております。
神戸市水道局の上ヶ原浄水場の横を通り過ぎ、さらに用水路に沿って歩いていきますと、上ヶ原、門戸、神呪へ水を分ける分水樋に至ります。

上ヶ原用水路の案内。
稲作には水は不可欠で、できることなら我が村に多くの水を引っ張りたいところでしょうが、そこは話し合いにより水を堰き止めた石堤の切り込みの長さで3村への分水率が決められたそうです。話し合いによる解決。それは尊いことで、この分水樋に人間の美しさを感じます。

話し合いにより3村に水を分けた分水樋
さて、水の流れる音を聞き続けたせいか急に便意を催してしまいました。しかも大きな方。ここは全くの部外者ですが関西学院のおトイレを拝借致しましょう。きっと Mastery for Service の精神でお許しくださるでしょう。ということでキャンパスに。
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ちょっぴり恥ずかしく下を向いてお店を出るこうすけさんでありました。
関西学院の近くには甲東公民館があり、その梅林ではちょうど梅の花が見ごろ。梅の花を見ながらおにぎりを食べようと公民館に向かいます。

紅梅、白梅が見事に咲き競います。
梅林の中は多くの観梅客で賑わっています。桜の花見客と違ってみなさん静かに梅を観賞中、どんちゃん騒ぎなんてどこでも行われておらず、みなさん酒ではなく梅の香りに酔っているようです。周囲に物を食べている人もおらず、私も遠慮しておにぎりは家に持って帰ることにしましょう。
梅には梅の良さあり、桜には桜の良さあり。
公民館から関西学院にかけても桜並木があります。桜が咲くのは繰り返される時の移ろいによるもの。一方学生時代というかけがえのない時は繰り返されることのない一方通行のようなものです。繰り返される時の移ろいと一方通行の時の移ろいが交わる瞬間に時は美しく輝きを増します。
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by nishinomiyacci
| 2015-02-28 17:59